ママさんから、ときどきこんなことを聞きます。
「子どもに共感することが大事って言われているから、共感しています。
でもうちの子、してもしなくても全然変わらない気がします……
せっかく『そうだね~』『それは嫌だったね~』とか言ってるのに、いつまでも機嫌が悪いままです」
子どもは、ママの「早く機嫌を直しなさい」という心の声に気づいているのではないでしょうか。
親が共感したつもりでも、子どもが「わかってもらえた」と感じなければ、共感されなかったのと同じです。
子どもが今どんな気持ちでいるのか、親はじっくり想像して、自分が似たような気持ちになったときのことを思い出し、その嫌な辛い気持ちをもう一度感じてみる……そうしてはじめて、子どもの気持ちに共感できるものです。
面倒だし時間もそれなりにかかるでしょう。
四六時中、そのような共感が必要だとはいいませんが、本当に必要なとき(子どもの様子がいつもと違って落ち込みや怒りが激しいときなど)は、時間とエネルギーを十分に注いであげてほしいと思います。
子どもはそのような共感の経験を経て、「わたしは話を十分に聞いてもらえる価値のある人間なのだ」「大事にしてもらえる人間なのだ」という感覚を根付かせていくはずです。
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